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病院(医療機関)で処方されるモノ|塩酸アミトリプチン(トリプタノール)
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『憂うつな気分をやわらげ、意欲を高める薬。』
主にうつ病やうつ状態の治療に効果を発揮しますが、
頭痛や神経痛など他の病気に応用されることも多くあります。
ゾーミックやイミグランなどがいまいち効かない人に処方されることが多く、
特に偏頭痛や群発頭痛持ちに処方されます。
古くからあるお薬なので、その信頼度は高いのですが
恐ろしい副作用が出やすいのも、このトリプタノールだと言われています。
トリプタノールは作用が強く、最強の抗鬱剤であるとも巷では言われており、うつなどの症状の改善に良い効果が期待できる製品です。
しかし、その効き目は最強で、 トリプタノールの副作用も抗うつ剤中でもトップクラスだと言われています。
その一つが、『抗コリン作用』。
抗うつ剤というものは、前述の通り、 セロトニン、ノルアドレナリンにだけ働いてくれたらいいのですが、 3環系の抗うつ剤というものはアセチルコリン受容体というものに結びついてしまって その結果、余分な副作用を起こしてしまうことになります。
抗うつ剤がアセチルコリン受容体と結びついてしまうとどうなってしまうのかと いいますと、心臓の動きが抑制されて胸が痛くなったり、 内臓の筋肉の収縮を促すようになります。
例えば、腸の運動が活発になってしまうと、 大腸で水分が吸収されすぎてしまって、便の水気が無くなってしまい、 ひどい便秘に陥ってしまいます。
他の副作用として口渇、かすみ目、尿閉などが挙げられますが、 これも体内から水分が奪われてしまうことによって起こります。
その他にも「抗ヒスタミン作用」という副作用もあります。 これは、過敏になってしまった神経を鎮静化させる働きなのです。
不安・焦燥感が強い方には、この作用がプラスに出るのですが、 これが悪い方向に出ると、服用後の倦怠感や眠気といった 副作用になってしまうのです。
強力な抗うつ効果が期待できるけれども副作用が多いという、 トリプタノールは諸刃の剣的なクスリです。
また、この『抗うつ剤の中でも最強クラスの抗うつ効果をもつ トリプタノール』が効くか効かないかでうつ病かどうかの 判断基準にしているという話も聞いたことがあります。
とにもかくにもトリプタノールは 『最強の抗うつ剤』といっても過言ではないでしょう。
仮にこれが効かなかった場合は、 うつ病以外の疾病を疑ってもいいかも知れません。
実際に、トリプタノールが効くか効かないかで 鬱かどうかを判断材料にする医師もいるようです。
また、トリプタノールは飲み過ぎによって、死を招くことがあります。
自殺願望がある患者さんの場合は、 クスリの管理をきちっと頼れる人に頼んだ方がいいでしょう。
それくらい恐い薬なのです。
トリプタノールに含まれる成分と効果/副作用をまとめてみました。参考にどうぞ。
下記項目に当てはまる方は、副作用を引き起こす確率が高い方です。
服用出来ません ・緑内障のある人
・心筋梗塞の回復初期
・尿閉のある人
服用前に医師、歯科医師又は薬剤師に相談しないと危険です ・持病やアレルギーのある人
・尿の出にくい人(前立腺肥大症)
・心臓病
・てんかん
・低血圧
・腸に閉塞や通過障害のある人
・ひどい便秘
・躁うつ病
・統合失調症の素因
・衝動性が高い精神症状をともなう人
・高齢、24歳以下
・いのちを絶ちたいという思いのある
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